ももてぃの「失われた時を求めて」再読日記

文学に関しては完全な素人です。岩波文庫で読んでいます。一応、1ヶ月1巻ペース

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p23-56.

3巻に入りました。

スワンの大恋愛や主人公の初恋が描かれた2巻に比べるとゆるっとした雰囲気を感じます。

 

今日の箇所は、新たな登場人物ノルポワ氏の紹介がメインでした。

元大使で社交性があり、主人公の父親に「(主人公に)ラ・ベルマを聴かせてやるべきだ」とか「作家も外交官と同じように尊敬してもらえる」と言ってくれるなど、なかなか好感のもてる人物なのかなという感じです。

 

主人公のかかりつけの医師は「芝居には行かせない方がいい」と言うのですが、主人公の診断名ってどのようなものなのでしょうね。その後の芝居に行くまいかとか楽しまなくてはならないとか、うじうじしてる様子は、すごい神経症っぽいなと思うのですが、そういう傾向からくる心身症みたいな感じでしょうか…。

 

あと、コタールって、2巻ではかなり冴えない印象だったのですが、すごい医者だったのですね。いつのまにかパリ大学医学部の教授になったようです。意図的にキャラ変もしたようで。

 

今日の箇所は、そんなに特記するようなことはなかったですね。