3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p56-96.
今回は、主人公がラ・ベルマの「フェードル」を観に行くシーンがあります。
この小説の中で、想像の中で期待が膨らむ→現実に触れて幻滅する→再び魅力を見出す、みたいなことが繰り返されている気がします。主人公のラ・ベルマに対する態度も、そんな感じですね。ただ、その魅力を言葉にして(?)確かめようとするところに、文学を志す主人公の個性があらわれているような感じがします。
3巻の最初の方は、時間的に飛んだ間に起こったことに関する説明も多く、主人公がレオニ叔母からかなりの遺産を受け取ったらしきことも記されていました。主人公はまだ子供なので、父親がしっかり管理しようとしているようです。
続いて、主人公が文学を志すことを後押ししてくれそうなノルポワ氏には、主人公の自信作が響かなかった様子で、主人公としては残念でショックですよね。
その後のノルポワ氏の演説見たいなところは、正直、読み飛ばしました。
今月は余裕をもって3巻を読み終えられるといいなあ…。
主人公とジルベルトとの展開も楽しみです。