ももてぃの「失われた時を求めて」再読日記

文学に関しては完全な素人です。岩波文庫で読んでいます。一応、1ヶ月1巻ペース

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p245-277.

主人公とスワン一家が順化自然観察園にお出かけする場面ですが、オデットの立ち話の場面は、正直読み飛ばしました。こういうのは、当時の風俗に関する知識がないと難しいです。

 

とうとうスワン家での会食で、主人公はベルゴットに初めて会うことになります。

ベルゴットを崇拝してきた主人公は、物憂げな老人をベルゴットの姿としてイメージしていたようですが、実物を見て「死ぬほど悲しかった」そうです(笑)めちゃくちゃ失礼ですよね。

初めて読んだ時もそうだったのですが、「カタツムリの殻の形をした赤い鼻」ってどんな鼻なんでしょう?私の知っているカタツムリの殻って渦を巻いた形をしているから、それって人間の鼻の形になりえないのですが…。ここがずっと不思議なんですよねえ。

スワン、オデットもそうなのですが、イメージの絵があればなあって思います。オデットは、最近、日本の女優さんでいえば、りょうさんとか高岡早紀さんみたいな感じなのかなって思っていますが。スワンは、本当によく分からないです。

 

ベルゴットとそう遠くない席につけた主人公は、ベルゴットが話をするのも聴いていますが、ここでも違和感を覚えつつ、やがてそこにベルゴットを見出していったようです。

このあたりは、表現が難解で正直よく分かりませんでした。

ただ、プルーストは、優れた芸術家とは、従来の月並みな表現を排除して独創的な表現をするもので、ゆえにすぐには理解されないということを、繰り返し書いているような気がします。

 

丁寧に読もうとは思うのですが、あまりこだわっていると読むのが苦痛になって挫折してしまいそうだし、そのバランスが非常に難しいです。