3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p368-398.
今日の箇所は、ほとんどどうでもいい夫人たちの会話で占められていました。主人公の恋の行方が気になるのにじらしますね…。
主人公は元旦にも期待していたジルベルトからの便りが届かず、落胆しています。
プルーストの恋愛論。「愛しているあいだは、大きすぎる恋心が心のなかに収まりきらず、拡散して愛する相手へと向かい、相手の表面にぶつかっては止まり、やむなく出発点に戻ってくる」これをわれわれは、自分から出たものと認識せず相手の感情として認識してしまう訳ですね。
自分がこんなに好きなのだから相手にとっても自分は特別だと、いつのまにか思い込んでしまうのは、こういうメカニズムによるものかもしれません。
今日は以上です。主人公ちょっとかわいそう。