ももてぃの「失われた時を求めて」再読日記

文学に関しては完全な素人です。岩波文庫で読んでいます。一応、1ヶ月1巻ペース

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p428-457.読了

今日はコーヒーを切らしてしまって、凄く眠い頭で読みました。

 

プルーストは、幸福はもはや無関心になったときになって初めて転がり込んでくるということを、言葉を変えて何度も書いていますね。

 

ジルベルトへの恋心は収束に至っていく雰囲気を帯び始めます。

色々な考察が添えられていましたが、難解で眠い頭にはあまり入ってこず…いつか読み返したいと思います。

 

スワン夫人に関する描写の箇所に、ラファエル前派が出てきます。

註に、プルーストラスキンを通じてラファエル前派に親しんだと書いてあり、ラファエル前派大好きな自分としては嬉しかったです。

いつかイギリスに行ってたくさんの作品を眺めたいと思っています。

 

スワン夫人の属する特殊なポジションに関する記述は、当時のことが分からない自分としては、なるほどと思いました。

裕福な階級の中で、貴族階級ではないものの、それに近づいた階級ということでしょうか。

当時、そういう裕福な人を見るために野次馬が集まる場所があったというのは、とても面白いですね。

 

初恋は主人公にとっては大分苦いものだったと思いますが、最後の一文からも、スワン夫人との交流は少年時代の美しい想い出となっているのかなと感じました。

 

今月は、4巻も読み始めます。