4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p271-302.
ここは、今日読んだ箇所です。
ヴィルパリジ夫人の部屋から自室に戻った主人公をシャルリュス男爵が訪ねてきます。
主人公が寝る前に悲しみを覚えることを知り、主人公の好きなベルゴットの本をもってくるなど優しいのですが、主人公の祖母への愛情を“報いられる愛情”と語るところなんかは意味深だなと思いました。
しかし、出発の前日になって、主人公に対し「老いぼれのお祖母さんなんか、どうだっていいじゃないか」とか、当たり前の感情を口にするのは控えろとか、相手の言葉に食ってかかるような答え方をするなとか、言ってきたことには驚きました。主人公がシャルリュス男爵の真意というか秘密というか、その部分を汲み取れなかったことにイライラしたんでしょうか。
続いて、ブロックの父親が登場しますが、ただ見かけただけの有名人をさも交流があるように言うのは、いけすかないですねえ…。
ブロック一家は、子供たちが父を慕い、妹が兄(ブロック)を慕っていて、結束が固い家族なんだなという点ではいい面もあるとは思うのですが…。
今日は、以上です。