4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p482-512.
忙しくなったのもありますが、やっぱり停滞してしまいました。
昨日再開したので、昨日読んだ箇所になります。
ブロックっていいキャラしてるなあと思いますね(笑)
サン=ルーが表面的には招待するような言葉を言いつつ、来ないようなニュアンスを込めていたのに、その真意を全く汲み取らずに早速行く気満々になるとは…。
主人公はとうとう、エルスチールからアルベルチーヌを紹介してもらいます。
そのくだりで、人間の意志についての考察があり、とても深いものだと感じました。
ざっくりまとまると、知性や感性がうだうだとしている間に、意志は我々の真意を汲み取って物事を前に進めてくれたりするというような意味かなと思います。恋愛においては特に、我々を助けてくれるものかもしれませんね。
主人公は、自分一人のときに深く感じることをとても重視しているなと感じます。
アルベルチーヌに会った感想として、歓びは写真のようなもので、愛する人のいる所で撮ったものはネガにすぎず、それを現像できるのは内心の暗室を使えるようになってからであり、その暗室とは人に会っているときには立ち入れないと考えています。
この箇所を読んで、恋愛を深めていくのは一人で過ごす時間なのかもしれないなと思いました。
その後、主人公と話すようになったアルベルチーヌのセリフから、ブロックがなかなかの美男子だということが分かりました。
それよりも、あからさまに差別的表現を口にしたりと、アルベルチーヌが、主人公が普段付き合っているような人たちとはちょっと違う感じの子らしいということの方が、ここでは大事なのかもしれませんが。
主人公もそれを感じ取っていて、自分の投げた言葉がアルベルチーヌの中にどんなふうに落ちるかということを、見当もつかないと感じているようです。
アルベルチーヌは可愛らしいとは思うけれど、今のところ、そんなに惹かれないような気もします…。ジルベルトから上品さをとった感じがするというか…屈託のなさみたいなものは少し魅力的かもしれませんが。
続いて、今日読んだ箇所についても投稿します。