4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p572-603.
主人公は、すっかり“大恋愛”の予感に色めきだってますね(笑)
アルベルチーヌの手の感触の表現など、ああ恋だなあっていう感じがします。
ただ、ジルベルトとの初恋の時とは違い、主人公は、自分で想いに気付きながらもそれをすぐにアルベルトに伝えるようなことはしません。
主人公自身も、恋愛観が異なるものになっていたと考察しています。少し大人になったというか、アルベルチーヌに自分の歓びを悟られないほど、自分の歓びになることを提供してくれるだろうと考えられるようになったようです。
アンドレはアルベルチーヌと対比的な存在なのですかね。
よくも悪くも無邪気なアルベルチーヌに対して、如才ない娘として描かれていますね。
私は、後者の方が好感もってしまいます。
あと、アルベルチーヌが主人公の心に立ち現れてくる様を、月に例えて記述しているところがとても素敵だなと思いました。
今日は以上です。早く5巻に入らないといけないですね。