ももてぃの「失われた時を求めて」再読日記

文学に関しては完全な素人です。岩波文庫で読んでいます。一応、1ヶ月1巻ペース

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p603-657.読了

今日は少し多めに読んで4巻を終わらせました。 本当は先月末に読み終わらないといけないところだけれど、完全に停滞しましたね(汗) 主人公は、アルベルチーヌの泊まる部屋に招かれ、身をかがめて接吻しようとしますが、けたたましく呼び鈴を鳴らされるとい…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p572-603.

主人公は、すっかり“大恋愛”の予感に色めきだってますね(笑) アルベルチーヌの手の感触の表現など、ああ恋だなあっていう感じがします。 ただ、ジルベルトとの初恋の時とは違い、主人公は、自分で想いに気付きながらもそれをすぐにアルベルトに伝えるよう…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p542-572.

記録が滞ってしまったので、2回分まとめて更新します。 以下、数日前に読んだ箇所です。 今回の箇所は、アルベルチーヌが突然「あなたのこと、好きよ」と書いた紙を主人公に渡してくるという進展があったくらいでしょうか。何か、よくも悪くもアルベルチーヌ…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p512-542.

今日読んだ箇所です。 主人公はアルベルチーヌ以外の“娘たち”と知り合いになりたいと思ったり、実際に知り合って目移りしている一方、アルベルチーヌは他の女性を悪く言ったり、主人公に対する独占欲が出てきているのかなと感じました。 主人公の初見では印…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p482-512.

忙しくなったのもありますが、やっぱり停滞してしまいました。 昨日再開したので、昨日読んだ箇所になります。 ブロックっていいキャラしてるなあと思いますね(笑) サン=ルーが表面的には招待するような言葉を言いつつ、来ないようなニュアンスを込めてい…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p452-482.

ザ・停滞期。 何度も何度も止まりながら読んでいます。 なんだかんだ、恋愛が進む部分が面白いのかなあ…。 主人公は、エルスチールと早く散歩に出たくてしょうがないのですが(例の娘たちを紹介してもらうため)、エルスチールが最後の一筆を入れた花の画に…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p422-452.

今日の箇所は、ずっとエルスチールのアトリエの場面でした。 エルスチールの画家としての素晴らしさは、教養に裏打ちされた知性の持ち主でありながら、知性のもたらすものを脇において描こうとするところにあるようです。 この作品ってたまにテレビドラマ的…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p392-422.

今日の箇所は、重要な部分がありました。 主人公は相変わらず、娘たちと出会うことを求めています。 少女から変貌していく娘たちについて描写している部分は、とてもメルヘンチックで素敵だと思いました。 あとは、相変わらず、はいはいって感じですが(笑)…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p362-392.

昨日読んだ箇所です。 プルーストって、ホイッスラー好きなのかな。 私も好きです。フェルメールもそうだけど、白の表現が巧い画家が好き。 主人公は、相変わらず娘たちと知り合いたい欲求にかられていますね。神経もだいぶ高まっているようです。 一方、友…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p332-362.

今日は、あまり時間がなくて読み飛ばしてしまった部分もあります。 前回、主人公が色んな女性を眺めている部分はちょっと退屈だったと書きましたが、かなり重要な箇所だったことが判明しました(笑) すっかり忘れていましたが、今日の箇所で、それがアルベ…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p302-332.

今日の箇所は、サン=ルーの恋愛についての考察が中心で、かなり見所もありました。 まずは、ブロック父子との交流の場面からです。 ブロック氏がルーベンスの作品と紹介するのは、おそらく偽物なんでしょうね。 署名があるのかと馬鹿正直に訊ねるサン=ルー…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p271-302.

ここは、今日読んだ箇所です。 ヴィルパリジ夫人の部屋から自室に戻った主人公をシャルリュス男爵が訪ねてきます。 主人公が寝る前に悲しみを覚えることを知り、主人公の好きなベルゴットの本をもってくるなど優しいのですが、主人公の祖母への愛情を“報いら…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p240-271.

ここは、昨日読んだ箇所です。 とうとうシャルリュス男爵と主人公が面識をもちます。 シャルリュス男爵って、サン=ルーの叔父だったのですね。後の巻でシャルリュス男爵が中心的に取り上げられるパートの印象が強すぎて、それ以前の部分はすっかり忘れてし…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p208-240.

挫折した訳ではありません。 しばらく中断していましたが、今週から再開しました。 ただ、この箇所はかなり前に読みました。なので、不正確な部分もあるかもしれません。 主人公は、ヴィルパルジ夫人の甥サン=ルーと仲良くなっています。 そのなかで、主人…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p177-208.

とりあえず、今読んだのはここまでです。 今回印象に残ったのは、主人公と祖母とのやりとり。 祖母がいなければ生きていけないという主人公、祖母が亡くなってしまったらということを暗に考える二人…そして、祖母の心を想い、愛している人が亡くなっても、変…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p147-177.

たまっていた記録をつけてしまおうと思います。 主人公はヴィルパリジ夫人と馬車で散策に出たりしています。 通りすがりの娘たちに心惹かれがちな所は、ものすごく性の部分が目覚めてきた感じですね。 あとは、リンゴの一枝についての描写が印象的でした。 …

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p116-147.

大分長い間、記録を怠っていました。 相変わらず豪華ホテルでの日々が描かれています。 フランソワーズが色んな人と仲良くなっている様子は面白かったり。 それから、ヴィルパリジ夫人との交流も始まりました。 注目すべきところとして、主人公の父親の職業…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p85-116.

ちょっとまだ不調ですね。 主人公が祖母と宿泊している「豪華ホテル」の客の描写が中心でした。 主人公はまだ他の客と交流できていませんが、ヴィルパリジ公爵夫人の登場で光明が差し込んできた感じですかね。 たまに「ここいる?」みたいに思うところがある…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p55-85.

ちょっと精神的に不調なのか、全く集中できず…。 主人公バルベックに到着しました。ホテルに泊まっています。 新しい土地で若干不安定になっており(簡単に言うと、変化に弱いところがあるのだと思う)、祖母に甘えています。甘え方が年相応な感じではなく、…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p25-55.

ちょっと休んでました。 昨日やっと4巻を読み始めました。 4巻は、主人公のジルベルトへの恋心はほぼ冷め切り、祖母とバルベックに向かう所で始まります。 主人公はまた母親との別離にひどく感傷的になっていますが、結構いい年齢のような気がするんですけど…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p428-457.読了

今日はコーヒーを切らしてしまって、凄く眠い頭で読みました。 プルーストは、幸福はもはや無関心になったときになって初めて転がり込んでくるということを、言葉を変えて何度も書いていますね。 ジルベルトへの恋心は収束に至っていく雰囲気を帯び始めます…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p398-428.

今回の箇所は、プルーストの恋愛に関する持論が炸裂している感じでした。 例えば「愛に関する限り、その認識は間歇的」と難しい言葉で書かれていましたが、恋心って恋しているときにしか分からないもののような気がします。だから、プルーストが恋愛について…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p368-398.

今日の箇所は、ほとんどどうでもいい夫人たちの会話で占められていました。主人公の恋の行方が気になるのにじらしますね…。 主人公は元旦にも期待していたジルベルトからの便りが届かず、落胆しています。 プルーストの恋愛論。「愛しているあいだは、大きす…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p338-368.

かなり前に読んだ箇所の記録です。 プルーストの恋愛論にハマっている私です。 恋愛では獲得できたものが常にそれ以上のものを欲する新たな出発点になるため、恋愛に平静などありえないというのは、なるほどと思いました。恋愛感情が高まっている間は、そう…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p308-338.

今日の箇所は、色々と面白かったです。 ベルゴットの知的な懐の深さが描き出されていますが、主人公にとってベルゴットは知的な面での父という感じの存在になっているのかなと思いました。 医者をめぐるベルゴットと主人公の考え方の違いも、本筋には関係な…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p277-308.

今月はいいペースできている気がします。 4巻が比較的長いようなので、今月中に4巻を読み始めてもよいのかなと思います。 ベルゴットに関する考察に付随して、プルーストの芸術家観が伝わってくる所もあり、難解ですが興味深いですね。今回の箇所では、天才…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p245-277.

主人公とスワン一家が順化自然観察園にお出かけする場面ですが、オデットの立ち話の場面は、正直読み飛ばしました。こういうのは、当時の風俗に関する知識がないと難しいです。 とうとうスワン家での会食で、主人公はベルゴットに初めて会うことになります。…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p216-245.

最初の箇所で、恋愛感情が消滅したあとの描写が見事だなあと思いました。 オデットへの恋心がなくなると、スワンは、自尊心を踏みにじられたことの報復もどうでもよくなり、むしろ新たな恋をオデットに気づかれないように細心の注意を払うようになったとのこ…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p186-216.

今日はちょっと寝不足だったので、あまり読み込めていないかもしれません。 スワンの変貌は色々説明されているけれど、よく分からない部分もあります。 2巻までスワンは慎み深く洗練された社交性の持ち主として描かれていたように思いますが、今のスワンは、…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p156-186.

今月は先月のようにならないよう、余裕をもって読み進められている気がします。 ジルベルトに取っ組み合いをしかける主人公の下心…ここは印象に残りそうなものだけど、忘れていました。主人公ってものすごくデリケートな感じがするけれど、急に大胆な行動に…