ももてぃの「失われた時を求めて」再読日記

文学に関しては完全な素人です。岩波文庫で読んでいます。一応、1ヶ月1巻ペース

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p85-116.

ちょっとまだ不調ですね。 主人公が祖母と宿泊している「豪華ホテル」の客の描写が中心でした。 主人公はまだ他の客と交流できていませんが、ヴィルパリジ公爵夫人の登場で光明が差し込んできた感じですかね。 たまに「ここいる?」みたいに思うところがある…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p55-85.

ちょっと精神的に不調なのか、全く集中できず…。 主人公バルベックに到着しました。ホテルに泊まっています。 新しい土地で若干不安定になっており(簡単に言うと、変化に弱いところがあるのだと思う)、祖母に甘えています。甘え方が年相応な感じではなく、…

4巻<花咲く乙女たちのかげにⅡ>p25-55.

ちょっと休んでました。 昨日やっと4巻を読み始めました。 4巻は、主人公のジルベルトへの恋心はほぼ冷め切り、祖母とバルベックに向かう所で始まります。 主人公はまた母親との別離にひどく感傷的になっていますが、結構いい年齢のような気がするんですけど…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p428-457.読了

今日はコーヒーを切らしてしまって、凄く眠い頭で読みました。 プルーストは、幸福はもはや無関心になったときになって初めて転がり込んでくるということを、言葉を変えて何度も書いていますね。 ジルベルトへの恋心は収束に至っていく雰囲気を帯び始めます…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p398-428.

今回の箇所は、プルーストの恋愛に関する持論が炸裂している感じでした。 例えば「愛に関する限り、その認識は間歇的」と難しい言葉で書かれていましたが、恋心って恋しているときにしか分からないもののような気がします。だから、プルーストが恋愛について…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p368-398.

今日の箇所は、ほとんどどうでもいい夫人たちの会話で占められていました。主人公の恋の行方が気になるのにじらしますね…。 主人公は元旦にも期待していたジルベルトからの便りが届かず、落胆しています。 プルーストの恋愛論。「愛しているあいだは、大きす…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p338-368.

かなり前に読んだ箇所の記録です。 プルーストの恋愛論にハマっている私です。 恋愛では獲得できたものが常にそれ以上のものを欲する新たな出発点になるため、恋愛に平静などありえないというのは、なるほどと思いました。恋愛感情が高まっている間は、そう…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p308-338.

今日の箇所は、色々と面白かったです。 ベルゴットの知的な懐の深さが描き出されていますが、主人公にとってベルゴットは知的な面での父という感じの存在になっているのかなと思いました。 医者をめぐるベルゴットと主人公の考え方の違いも、本筋には関係な…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p277-308.

今月はいいペースできている気がします。 4巻が比較的長いようなので、今月中に4巻を読み始めてもよいのかなと思います。 ベルゴットに関する考察に付随して、プルーストの芸術家観が伝わってくる所もあり、難解ですが興味深いですね。今回の箇所では、天才…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p245-277.

主人公とスワン一家が順化自然観察園にお出かけする場面ですが、オデットの立ち話の場面は、正直読み飛ばしました。こういうのは、当時の風俗に関する知識がないと難しいです。 とうとうスワン家での会食で、主人公はベルゴットに初めて会うことになります。…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p216-245.

最初の箇所で、恋愛感情が消滅したあとの描写が見事だなあと思いました。 オデットへの恋心がなくなると、スワンは、自尊心を踏みにじられたことの報復もどうでもよくなり、むしろ新たな恋をオデットに気づかれないように細心の注意を払うようになったとのこ…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p186-216.

今日はちょっと寝不足だったので、あまり読み込めていないかもしれません。 スワンの変貌は色々説明されているけれど、よく分からない部分もあります。 2巻までスワンは慎み深く洗練された社交性の持ち主として描かれていたように思いますが、今のスワンは、…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p156-186.

今月は先月のようにならないよう、余裕をもって読み進められている気がします。 ジルベルトに取っ組み合いをしかける主人公の下心…ここは印象に残りそうなものだけど、忘れていました。主人公ってものすごくデリケートな感じがするけれど、急に大胆な行動に…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p126-156.

一昨日読んだ箇所です。 主人公の父親は、文学などくだらんと考えているタイプかと思いましたが、ノルポワ氏の影響を受けて、息子の人生についてこれまでの態度を大分緩めたようです。 このくだりで、主人公が自分の人生が既に始まっており、自分が「時間」…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p96-126.

今回の箇所では、ずっと気になっていた結婚前のオデットの心情についても触れられており、少しだけすっきりしました。 オデットとしては、スワンが最終的に自分とは結婚してくれないのかもしれないと思っていた訳ですね。自分たちより交際期間の短い友人カッ…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p56-96.

今回は、主人公がラ・ベルマの「フェードル」を観に行くシーンがあります。 この小説の中で、想像の中で期待が膨らむ→現実に触れて幻滅する→再び魅力を見出す、みたいなことが繰り返されている気がします。主人公のラ・ベルマに対する態度も、そんな感じです…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p23-56.

3巻に入りました。 スワンの大恋愛や主人公の初恋が描かれた2巻に比べるとゆるっとした雰囲気を感じます。 今日の箇所は、新たな登場人物ノルポワ氏の紹介がメインでした。 元大使で社交性があり、主人公の父親に「(主人公に)ラ・ベルマを聴かせてやるべき…

2巻<スワン家のほうへⅡ>pp469-519.読了

1月になってしまいましたが、言い訳すると、ほとんど昨日読んだ箇所になります。 最初の方は、引き続き、子供の頃の主人公がジルベルトを想う気持ちが描かれています。 幼い主人公が母親による就寝前のキスを渇望していた気持ちや、スワンがオデットに恋い焦…