ももてぃの「失われた時を求めて」再読日記

文学に関しては完全な素人です。岩波文庫で読んでいます。一応、1ヶ月1巻ペース

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

1巻<スワン家のほうへⅠ>pp370-396. 1巻読了

歯の痛みはおさまりました。 11月中に読み終えられるか不安になったので、昨日の深夜に読みました。 以下、その記録です。 主人公が、ゲルマント公爵夫人を初めて目撃します。 実物を見てひどくがっかりした後に、また恋慕の感情に浮上するところは、子供ら…

1巻<スワン家のほうへⅠ>pp350-370.

今日はなぜか歯が痛くてあまり集中して読めませんでした。 先の場面に関連して、ヴァントゥイユ嬢のサディズムについて。 結構前に、祖母の視線も借りながらヴァントゥイユ嬢の繊細な心について描かれた箇所がありましたが、ここの伏線ですかね。とても純粋…

1巻<スワン家のほうへⅠ>pp330-350.

何日か前に読んだ箇所になります(この記録をつける時間だけありませんでした)。 今回は、2名の登場人物の死が描かれています。 1人目は、レオニ叔母。 レオニ叔母って、結局何の病だったんですかね?眠りの問題などもあり、神経症的な傾向があるのはそうだ…

1巻<スワン家のほうへⅠ>pp310-330.

昨日読んだ箇所について書きます。 ジルベルトとの初対面の場面(といっても言葉を交わす訳ではない)続き。 母親(でいいのですよね?)に呼ばれる「ジルベルト」という名前を遠く感じる主人公の心情が、美しく繊細に描写されていました。 ただ、恋い焦がれ…

1巻<スワン家のほうへⅠ>pp270-310.

今日の箇所は、色々な話題があり、とても楽しかったです。 ルグランタン氏が、主人公を二人きりの夕食に招待した理由が気になります(忘れている)。大人の男性が少年と2人きりで夕食をとりたがるって、ちょっと危険な香りがするのですが。 ルグランタン氏の…

1巻<スワン家のほうへⅠ>pp230-270.

昨日はサボってしまいました。 今日の箇所は、司祭とユーラリが叔母を訪問する場面から。 女中のフランソワーズと叔母を訪問するユーラリの緊張関係が、興味深かったです。 実際がどうかは分からないけれど、ユーラリの訪問に対価がある以上、叔母に仕えるフ…

1巻<スワン家のほうへⅠ>pp191-230.

今日の箇所は濃密でした。 まず、読書の楽しみについて。 この部分は難しく理解しきれていないような気もしますが… 人間の感動において大事な要素はイメージであり、現実の人間を抹消して単純化し時間を濃縮した小説を読むことで、現実よりも明確に幸福や不…

1巻<スワン家のほうへⅠ>pp149-190.

三日坊主ではありません(笑) 大きい用事がある日は読めないので、2日あきました。 鐘塔についての緻密な描写があるけれど、風景・建造物等についての記述を読むのはやはり苦手で…。建築等について詳しい人が読んだら、この箇所はかなり読み応えがあるのだ…

1巻<スワン家のほうへⅠ>pp108-148.

今日は、あの有名な場面が出てきました。 紅茶に浸ったひとかけらのプチット・マドレーヌの風味や匂いから、コンブレーでの日々が蘇るという場面です。 恍惚から記憶を呼びさまそうとする過程ってこんなに長く書かれていたっけ?と思いましたが、記憶という…

1巻<スワン家のほうへⅠ>pp67-108.

今日の箇所は大半が、主人公が就寝前に母親からの接吻を請い願う気持ち(不安)を描いたものでした。 最初は随分大げさだなと感じるのですが、大人の恋愛感情にも喩えて描かれていることから、心理学的に言えば、愛着の問題を描いているのかなとか…。 不安か…

1巻<スワン家のほうへⅠ>pp25-66.

久々に文学に触れ、最初は少し難しく感じました。 眠りについての記述から始まるのですよね。 眠りに関する恐怖に近い不安ともいうか。 正直よく理解できない所もありましたが…… 最近自分が引っ越したばかりのときに、目覚めの間際、前の部屋にいるような身…

はじめまして

はじめまして。ももてぃと申します。 これから、大学時代に初読した「失われた時と求めて」の再読記録を始めます。 初読のときは集英社文庫(鈴木道彦さん訳)でしたが、今回は岩波文庫(吉川一義さん訳)で読んでいきます。光文社古典新訳文庫(高遠弘美さ…