ももてぃの「失われた時を求めて」再読日記

文学に関しては完全な素人です。岩波文庫で読んでいます。一応、1ヶ月1巻ペース

2021-01-01から1年間の記事一覧

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p126-156.

一昨日読んだ箇所です。 主人公の父親は、文学などくだらんと考えているタイプかと思いましたが、ノルポワ氏の影響を受けて、息子の人生についてこれまでの態度を大分緩めたようです。 このくだりで、主人公が自分の人生が既に始まっており、自分が「時間」…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p96-126.

今回の箇所では、ずっと気になっていた結婚前のオデットの心情についても触れられており、少しだけすっきりしました。 オデットとしては、スワンが最終的に自分とは結婚してくれないのかもしれないと思っていた訳ですね。自分たちより交際期間の短い友人カッ…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p56-96.

今回は、主人公がラ・ベルマの「フェードル」を観に行くシーンがあります。 この小説の中で、想像の中で期待が膨らむ→現実に触れて幻滅する→再び魅力を見出す、みたいなことが繰り返されている気がします。主人公のラ・ベルマに対する態度も、そんな感じです…

3巻<花咲く乙女たちのかげにⅠ>p23-56.

3巻に入りました。 スワンの大恋愛や主人公の初恋が描かれた2巻に比べるとゆるっとした雰囲気を感じます。 今日の箇所は、新たな登場人物ノルポワ氏の紹介がメインでした。 元大使で社交性があり、主人公の父親に「(主人公に)ラ・ベルマを聴かせてやるべき…

2巻<スワン家のほうへⅡ>pp469-519.読了

1月になってしまいましたが、言い訳すると、ほとんど昨日読んだ箇所になります。 最初の方は、引き続き、子供の頃の主人公がジルベルトを想う気持ちが描かれています。 幼い主人公が母親による就寝前のキスを渇望していた気持ちや、スワンがオデットに恋い焦…