2巻<スワン家のほうへⅡ>pp310-336.
今日の箇所は、ずっと社交界の婦人方のことが描かれていました。
小説の背景にあたる部分だとは思うけど、なぜここまで詳細に描く必要があるのかよく分からず…正直、ちょっと退屈な面もありましたね。
大事なのは、レ・ローム大公婦人(オリヤーヌ)が(再)登場してきたことでしょうか(時系列としてはこちらが先だけれど、1巻でも出てきています)。
堂々とした態度で風格はあるけれど、会話を読んでいると割と嫌な感じは受けますね。人の誘いの断るときのマナーなんかは、今も昔も変わらないんだなあというのは興味深かったですが。
あと、本筋とはあまり関係ないけれど、この時代はショパンの評価が落ちていたようで、そこはびっくりしました。註を読むと、プルースト自信も評価していない面があったようで。1910年頃になると再評価されてきたとのこと。
私自身は、色々ショパンの曲を弾いてきたけれど、好きな曲とそうでもない曲がありますね。「雨だれ」、「エチュードOp.10-4」、「別れの曲」、「木枯らし」、「子守歌」、「バラード第4番」あたりは好きです。でも、全体的には、あまり好きではないかもしれない。